1.温める

唐辛子/蕃椒(トウガラシ・バンショウ)

分類
ナス科トウガラシ属

熱性で体の中の冷えを追い出し温める作用があります。血のめぐりを促し発汗させて新陳代謝を高める働きと、胃腸を温めて消化も促進させます。食欲不振、冷えからくる肩こり、関節痛などを緩和させる効果があります。ただし老人、小児には刺激が強いので控えめにしましょう。
*皮膚病、痔などの病気がある場合は用いない

唐辛子の旬

唐辛子の旬は、青唐辛子は7月から9月、熟した赤唐辛子は8月から10月頃です。夏の食欲不振、こもりがちな熱や湿は、唐辛子のもつ辛味の発散力で汗で邪気を外に追い出す働きがあります。夏バテ対策には有効ですが、胃腸の弱っている時は食べる量に気を付けてください。

中医営養学

期待される効能
辛/大熱
性味
心、脾、胃
帰経
温中散寒、降気化湿
効能
食欲不振、冷えによる腹痛
適応

東方栄養新書

辛/熱 心、脾 温中散寒、血液循環の促進、抗菌

辛味がもたらす効果

食材のもつ性質、辛味には「体を温め、血のめぐりをよくして発汗させる」働きがあります。

辛味の食材で筆頭にあげられる唐辛子は世界中で利用される重要な香辛料で熱帯アメリカ原産のナス科の植物です。熟した赤い果実を使うのが一般的ですが青いまま使うこともあります。

薬用では内服すると食欲増進、消化改善、唾液分泌促進のはたらきをする辛味性健胃薬。外用では皮膚を刺激し血行を促進するので、筋肉痛、神経痛、凍瘡などに応用され、様々な効果をもたらす香辛料です。

とうがらし果実
この細身の唐辛子も緑色のピーマンも肉厚のパプリカも品種は同じです。