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蓮心/蓮芯(レンシン・ハスノシン)

薬膳効果
ストレス性の不眠

熱こもりの体を鎮める蓮芯茶

連芯とは蓮の実の中にある緑色棒状の胚芽のみを採取したもので連子心とも呼ばれます。この蓮芯はとても苦い味があり身体をとても冷やす寒の性質があります。東南アジアなどの常夏の地域では蓮芯茶として飲まれており、その歴史は古く伝統的な薬草として知られています。

蓮の実と蓮芯

ストレス性不眠や夏の眠れないには蓮心茶を

蓮芯の苦味と寒性の働きは熱や火をおさめるため、薬膳では夏の暑い時期に飲むと良いお茶と言わています。

暑さの厳しい夏は「心」を高ぶらせ活発にさせます。すると亢進しすぎて気持ちが落ち着かない、よく眠れないなど「心煩不眠」の症状があらわれます。これを鎮めるには、蓮心の「清心寫火」の効能、つまり火を清めて心を落ちつかせる働きで自然に眠りにつく事ができます。

またストレスにより熱がこもって落ち着かなくなる不眠、精神が混濁している時も、連芯茶の熱をさまして清浄にする働きはとても有用です。

中医営養学

スイレン科ハス属
苦/寒
性味
帰経
清心寫火、養心安神
効能
心煩不眠、温熱病、精神混濁
適応

ベトナムでみつけた連芯茶

暑い国で愛飲される蓮のお茶

ベトナムでは蓮の芯を使ったお茶が伝統的に飲まれています。このお茶は一般的に「蓮の芯茶(Tra sen)」と呼ばれ、蓮の実の中心部分にある蓮芯を使用して作られます。
とても苦い味がしますが養心安神の働きでリラックスするお茶として好まれています。

ベトナム 連芯茶

蓮芯

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